汚部屋出身のわたしがライフオーガナイズに出会い、どう変わったか。 ライフオーガナイザーインタビューvol.6(戸井由貴子さん/前編)

おはようございます。
ライフオーガナイザーの白石規子です。

ライフオーガナイザーインタビュー。第6弾は、北海道札幌市在住のライフオーガナイザー戸井由貴子さんです。

美しく片づいた今のお住まいからは想像できませんが、実は「汚部屋出身です!」とおっしゃる戸井さん。

現在はお客さま宅でのオーガナイズ作業のほか、企業からの依頼で開催するセミナー、さまざまな自主開催セミナーも行っています。地元のラジオにご出演されたり、他メディアでのコラムを書かれたりと大活躍の毎日。そんな戸井さんに、お話を伺いました。

インタビュー・記事・写真/白石規子
編集/髙原真由美

ライフオーガナイザーインタビューvol.6(戸井由貴子さん/前編)

-現在、ライフオーガナイザーとして活躍されていますが、もともと片づけは得意だったのですか?

実は……、足の踏み場もない汚部屋でした。
有名な片づけの本や雑誌の片づけ特集など、いろいろ買っては読み、試していましたけれど、結局はものの移動をしているだけで、まったく片づけは進んでいませんでしたね。

-どのようにしてライフオーガナイザーのことを知ったのですか?

いちばん始めは、VERYという雑誌で鈴木尚子さん(クローゼットオーガナイザー)の記事を見たのがきっかけです。彼女のブログを読み始め、そこでライフオーガナイザーという資格と職業があることを知りました。

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-どうして講座を受講してみようと思ったのですか?

今まで本や雑誌で読んできた片づけとは少し違う、『思考の整理』という言葉に惹かれました。「頭の中が整理されることで、片づけがすすめられるようになるかも!」と、今まで苦手だった片づけに、勝手に希望を持ったのです。

-実際にライフオーガナイザーの講座を受けてみて、発見はありましたか?

ライフオーガナイザー2級認定講座を受けたのですが……。
実は、今までの方法と違い過ぎて、全然分からなかったんです(笑)。

-どういうところが?

講座の中でいくつかワークをするのですが、「価値観?」「自分が大切にしているもの?(あるの?)」「計画する?」「どうやって暮らしたい?」など、出てくる言葉の意味も、その答えも、すぐにはわかりませんでした。わたし自身が、自分のことを分からなかったんです。

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-たしかに、普段はなかなか聞かれない質問ですし、考えることのないことですよね。

しばらくは、もんもんと考えました。
そして、とにかく「毎日娘に怒鳴っている状況をどうにかしたい!」「家族で楽しく暮らしたい!」ということだけは分かりました。
あとは、『ものを買うことで、すべてを解決しようとしている自分』に気づきました。子どもの相手が大変だから、大量のおもちゃを買う。自分がイライラしている姿が嫌で、流行の服を着て外に出かける。流行っているものはすべて買う。などなど……。

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-『ものが解決してくれる気がしていた』感じでしょうか?

そうですね。自分自身の内面とか、イライラしている直接の原因とか、コンプレックスに向き合わずに、ものを買うことで、他人と同じようにふるまい、表面だけをなんとかつくろっている感じでした。でも、ライフオーガナイズの勉強を始めてみたら、家にあるものは「自分が欲しい」とか、「好き」とか思っていないものばかりだと気づいたんです。

-そこから、どんな変化が起こりましたか?

まず、コンサバティブな洋服を処分して、ばっさり髪を切りました! それから、キッチンに大量にあった便利グッズや流行の調味料など、とにかくモノがどんどん減りましたね。娘のおもちゃも4分の1くらいに減らせました。

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-ものがどんどん減り、自分も変わり、暮らしはどう変わりましたか?

ものの数自体が減り、定位置も決まったので、やっと元の状態に戻せるようになりました。また、後悔する買い物が減りましたし、自分自身ができなくてモヤモヤすること、自分を責めることもなくなりました。
あとは、自分自身が、本当は『ものを買うこと』ではなくて、『経験することにお金と時間を使うこと』に価値を置いている、ということに気づきました。

-思考が整理されて、自分が本当に『大切だ』と思えることに気づかれたのですね。

そうですね!ライフオーガナイズのおかげで険悪だった夫婦仲も良くなり、今は家族円満の毎日です。(笑)

後編に続く

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ライフオーガナイザー 戸井由貴子
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