【実録】家づくり&片づけのプロが自宅を建てる ~仮住まい探し編

おはようございます。
ライフオーガナイザー/一級建築士の和田さや子です。

2020年、長年温めていた自邸計画がいよいよ動きだすことになりました。自邸を設計するにあたり、一度収納のカタチを決めるまでの流れをまとめておこうと思ったのが、次の3つの記事を書くきっかけでした。
注文住宅で失敗しない 本当に片づく家を建てる(その1)
注文住宅で失敗しない 本当に片づく家を建てる(その2)
注文住宅で失敗しない 本当に片づく家を建てる(その3)

そんなわけで、今回からは 【実録】家づくり&片づけのプロが自宅を建てる と題して、わが家が出来上がるまでの様子をお届けしたいと思います。

初回は、「仮住まい探し編」です。

【実録】家づくり&片づけのプロが自宅を建てる ~仮住まい探し編

■仮住まい選びは“優先順位”を決めることから

9年前に購入した中古戸建住宅を、解体して建て直すため、一時的に引っ越す必要があります。「半年だけの仮住まいなので、とりあえず住めればいいか」と最初は思っていたのですが、いざ探し始めると、やはり気になってしまうアレコレ。

【実録】家づくり&片づけのプロが自宅を建てる ~仮住まい探し編
(仮住まい探しの情報源はインターネット)

たかが半年、されど半年。

なるべく快適に過ごせるようにするため、優先順位をしっかりとつけることが大切ですよね。そこで、仮住まいに求める条件を書き出してみることにしました。具体的には、部屋数、予算、立地条件、一戸建てか集合住宅かの形態、持ち物に関することなどです。

仮住まいに求める絶対条件

1. 部屋数は1LDK以上
2. アップライトピアノが持ち込める
3. 駐車場が一台分
4. やんちゃ盛り息子の騒音気がかりなので戸建て希望 マンションなら一階

できれば叶えたい条件

1. 家賃は7万円程度
2. 娘の通う小学校校区内
3. 納戸として使える部屋が欲しい

こうして優先順位を決めておくことで、候補選びがとてもスムーズになりました。

結論から言うと“できれば叶えたい条件”は、すべて諦めることになるのですが、それは「半年だから仕方ないね」と諦められることだったのです。

■仮住まい候補一件目は広さが十分な戸建て賃貸

自宅から徒歩10分ほどの場所に、2階建ての賃貸住宅がありました。

・広さ 3DK
・家賃 65,000円
・駐車場付き

条件はすべて満たしていたので、内覧に行ってみることにしました。しかし、実際に見に行ってみると、ウェブサイトではわからなかったデメリットも見えてきました。

・家賃の他に仲介手数料、退去時にハウスクリーニング代などがかかり、実質月8万4千円の出費になること
・設備が古く、洗面化粧台でお湯が出ない
・半年分の費用を一括で払って欲しい言われた

【実録】家づくり&片づけのプロが自宅を建てる ~仮住まい探し編

この中でいちばんひっかかったのが、実は“洗面化粧台でお湯が出ない”ことでした。仮住まいに住むのは、一年でも最も寒い季節。お湯が出ないことで、家族がスムーズに動けない様子がありありと思い浮かんだので、断念することにしました。

■一見高く見えたUR賃貸が意外にお得だった

候補の2件目は、車で10分ほどにあるUR都市機構の賃貸です。URのメリットは

・仲介手数料が不要
・保証人が不要
・敷金2カ月分は補修費用を引いて返ってくる
・短期間でも快く貸してくれる

駐車場代が別途かかるので、希望の条件を満たす部屋をみると家賃7万6千円~というところ。決して安くはありませんが、上に書いたメリットが大きいのでまずは見てみることにしました。

朝イチで案内センターに行き、候補の部屋をいくつか伝えると、鍵を貸してもらえて、内覧することができます。この日は、3つの部屋を見て回りましたが、見事に間取りも家賃もバラバラ。迷うかと思いきや、どの部屋がいちばん良いかは一目瞭然でした。

【実録】家づくり&片づけのプロが自宅を建てる ~仮住まい探し編

気に入った部屋のポイント
・リフォーム済でLDKが広い
・洗濯水栓がお湯も出る
・造り付けのカウンターがありスタディコーナーとして使えそう

さらに、URは近居割といって実家の近くに住む割引が使えたり、フリーレントで駐車場代が3カ月無料になったりと、お得になるサービスがあります。平均的にかかる退去時の補修費用を加味しても、月々で換算すると8万円になることわかりました。戸建賃貸に比べて、家賃は高くても、トータルでみると安くなるとは驚きです。

内覧した結果は、写真付きで夫にすぐにLINEで報告。気に入った部屋に即日で申し込むことができました。

仮住まい探しは、家づくりの計画と並行して進めるので、あまり時間を割くことができません。わが家も私一人で内覧に回っていたので、事前に優先順位を決めておくことが効率的に進めるカギになりました。

次回は、“仮住まいへの引っ越し編”をお届けします。

あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?

心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。

ライフオーガナイザー/一級建築士 和田さや子
ブログ : 建築士×ライフオーガナイザー®と建てる“忙しくても片づく家”

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