おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
わが子が保育園を卒園して新1年生になったとたん直面する、さまざまな問題。「学童保育の預かり時間が保育園より短い」「保育園の頃にはなかった長期休暇がある」「平日に保護者会や授業参観、PTAの集まりなどがある」「親がチェックしなくてはならない宿題が毎日出る」など、保育園時代よりも育児と仕事のバランスをとるのがむずかしくなることから、「小1の壁」とも言われています。
前編では、小学校3年生までの子どもがいる片づけ収納ドットコム編集メンバー6人のうち、もと・保育園ママ3人に、自身が経験した「小1の壁」について聞いてみました。
■ 通勤1時間強から20分の職場へ転職!夫婦の休日をずらして対応
和田さや子(大阪府在住)LO歴2年
工務店に勤務する現役一級建築士。夫と2人の子ども(小2+年少)と暮らす自宅は、昭和レトロな古家でDIYし放題! 利き脳は右左脳タイプ、見えないのはないのと一緒な39歳。
―― 小学校への入学前に準備しておいてよかったもの(こと)はなんですか?
保育園の頃から、毎日の支度を自分でするように練習していたのはよかったなと思います。毎日の支度、学校からの連絡、宿題の確認など、サポートしないといけない事項が多く、親も大変。本人ができることが多いと、本当に助かります。
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――「小1の壁」を感じたことはありますか? ある場合、それはどういったものでしたか?
「小1の壁」と感じたことは3つあります。
1点目は、学童(上の子)と保育園(下の子)の2カ所に迎えが分散したので、その分帰宅時間が遅くなること。2点目は、小学校の集団登校の出発時間が決まっていて、見送ってから出勤すると遅刻してしまうこと。3点目は、上の子が習い事を増やし、下の子も習い事は始めたことで、こちらの送迎も思った以上に大変になったことです。
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――「小1の壁」を感じたことがある場合、それをどのように乗り越えましたか?
1年目は夫婦と実家の協力を得てなんとかやっていましたが、両親の高齢化もあり、今後は難しくなることを予想。2年目に、私が通勤1時間強の職場から20分で行ける職場へ転職しました。
・平日は私がワンオペ育児で送迎やら学校行事をこなす
・私の定休が水曜日になったので、その日に習い事を入れる
・土日は夫がワンオペで育児と習い事送迎を対応する
・私は土日にしっかり仕事ができるので収入減にならず
こんな感じで、夫婦の休みの日をずらすことで、お互いフルで働きながら、子どもが家にいられる時間を増やすことを優先しました。逆にいえば、家族全員が揃う時間は短くなりました。ちょっと荒業ですが、参考になれば……。
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―― 学童保育を利用している(していた)場合、「学童の壁」を感じたことはありますか? ある場合、それはどういったものでしたか?
学童は小学校の敷地内にあるのですが、幸い娘の仲の良いお友だちも通っているので、特に問題を感じることはありません。けれども、学童には給食がないので、長期休暇中の弁当作りは面倒です。
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―― 祖父母のヘルプや民間学童、病児のシッターサービスなど、「いざ」というときに利用した(している)サポートがあれば教えてください。
わが家は第一子が産まれるときに、実家のサポートを受けるため、近居を選びました。そのおかげで、小学校に上がってからも引き続きサポートを受けやすい環境です。
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―― この春から新小学生になる子どもをもつワーキングマザーへ。ひと言アドバイスをお願いします。
小学校に上がるから楽になるのではなく、むしろ大変になる可能性があることを、夫と情報共有するのが「小1の壁」を乗り越えるための第一歩だと思います。一人で抱えこまず、家族それぞれにできることを増やし、チーム戦で乗り切ることが大切なのではないでしょうか。
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■ 東京都心から愛媛へJターン移住!時間の融通が効く自営業に
濱名愛(愛媛県在住)LO歴2年
娘の小学校入学前に、東京都心から田舎のおしゃれハウスへJターン移住。脱サラ後パン屋になった夫と小1女子の3人暮らし。利き脳は右左、マキシマリスト傾向家族との快適な暮らしを研究中の46歳。
―― 入学前に準備しておいてよかったことは?
子ども部屋に学習机を準備しておいてよかったと思います。うちの子は、リビング学習では明らかに集中できないタイプとわかっていたので……。
―― 「小1の壁」を感じたことはある?
「時間」です。
東京で会社員として働いていた頃、これまでと同じ働き方では時間が足りなくなると感じ、小学校入学のタイミングで会社に時短申請をするつもりでした(結局、入学前に愛媛に帰ることになり、会社は退職しました)。
―― 「小1の壁」をどう乗り越えた?
乗り越えたといいますか、田舎に移住して、夫婦二人とも自営業になり、時間の融通がきく状態にしました。
―― 「学童の壁」を感じたことはある?
今は地元の民間学童に預けています。地元の他の学童や、都会の学童に比べても、費用、内容、どれを取っても、親としては不満はありません。娘の方は、入学したての1学期は慣れない生活でヘトヘトで、学童から帰るとすぐに寝てしまい、夕食を食べない日が続きました。
ときどき学童で遊びに夢中になり、宿題を終わらせずに帰宅すると、遅い時間まで宿題に付き合うことになり、親もしんどいです。
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―― 「いざ」というときに利用しているサポートは?
特にありません。祖父母の家は車で2時間と遠方にあるため、基本的にヘルプはお願いしていません(東京在住の頃は、愛媛から数週間単位で来てもらうこともありました)。
―― 新小学生の子どもをもつワーキングマザーへのメッセージ
他の子と比べず、その子自身の個性や進歩を認めてあげることが大切だと感じます。特に私のように高齢出産のワーキングマザーは、時間だけでなく体力との戦いです。なんでも完璧を目指さない方がいいのかなと思っています。
■ 1人でヤキモキしすぎない!周りを頼ってどんどん相談
梅野優子(福岡県在住)LO歴2年
リフォーム&DIYした築28年の一戸建てにて、電気工事業を営む夫・高2長女・中2長男・小2次男の5人暮らし。利き脳は右左、シンプルモダン好きでめんどくさがりな45歳 。
―― 入学前に準備しておいてよかったことは?
「学校から帰ったらやることリスト」を作って、時間割のところに一緒に貼れるようにしていました。入学時ははりきっているので、宿題や明日の準備などリストを見ながらサクサクとこなしていたので、私の負担が軽かったです。
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―― 「小1の壁」を感じたことはある?
わが家は保育園出身で、基本、園行事などの親の負担があまりなかったので、宿題の丸つけや音読に毎日付き合うだけでも最初は親の負担が大きい!と感じました。送迎だった保育園時代から、小学校は自分で登下校するようになり、寄り道したりなかなか学校から帰宅せずにヤキモキすることもありました。ゴールデンウィークくらいまでは落ち着かなかったです。
―― 「小1の壁」をどう乗り越えた?
連絡帳で学校の先生との連絡をこまめにとったり、子どもが慣れるまでは夕方の家事も手抜きしたりしながら、だましだまし乗り越えた感じです。
―― 「学童の壁」を感じたことはある?
第1子が通っていた学童は宿題などきちんとやらせてくれていたのですが、その後、引っ越して第3子は別の学童に入りました。第1子の学童と違って児童数が多く、宿題などやらせてもらえるような感じではなく、遅くに帰ってきて宿題をすることが(親にとって)ストレスでした。学童もいろいろなんだなぁと、ちょっと戸惑いました。夏休みの毎日のお弁当作りも慣れるまでは大変だと感じました。
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―― 「いざ」というときに利用しているサポートは?
近くの病児保育とファミリーサポートに登録していましたが、体調を崩すこともなかったので利用はしていません。
―― 新小学生の子どもをもつワーキングマザーへのメッセージ
ゴールデンウィークぐらいまでは親も慣れずに落ち着かないので、手抜きもOKと割り切ることと、旦那さんにも手伝ってほしいこと(できそうなこと)を具体的にリストにしておくといいかなあと思います(バタバタ、イライラしている妻を前にすると、何をどう手伝っていいかわからないという人もいるので)。
あとは、小さなことでも心配事など、連絡帳で学校の先生に相談するとこまめに答えてくださると思うので、1人でヤキモキしないで周りにどんどん相談されたらいいと思います。
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実はわたし自身も、子どもがこの春、保育園を卒園して新1年生になったばかりのワーキングマザーです。まずは「ゴールデンウィークまで」の“壁”を家族で乗り越えられたことにホッとしつつ、次なる“壁”(夏休み)に向けて心の準備をしておきたいと思います!
あなたは生み出された時間で何をしますか?
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心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー さいとう きい
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