おはようございます。
ライフオーガナイザーの原田ひろみです。
収納スペースは、大きければ大きいほどモノがたくさん入って便利!と思いませんか? けれども、奥行きがある収納スペースは、奥のほうが使いづらいことがあるんですよね。
今日は、奥行きが深くて使いづらい階段下収納を、使いやすい収納スペースにする活用例をご紹介します。
目次
■奥行きが深くて間口が狭いとモノの出し入れがしづらい
わが家には、階段下に収納スペースがあります。幅75cm、奥行きが82cm。高さは、左側が低くて169cm、右側が233cmと天井が傾斜になっています。
収納スペースは、洗面所の隣、玄関につながる廊下部分にあるため、日用品などのストックを入れる場所として重宝しています。奥行きが深くてたくさんモノが収められるように感じますが、幅が75cm、扉を開けると折れ戸部分が場所をとるため、意外と間口が狭くて、出し入れがしづらいのです。
■収めるものに合わせて高さが調節できる可動棚を設置
収納スペースは自由に棚板の高さを調整したかったため、固定棚ではなく、可動できるダボレールを入居する際に取りつけてもらいました。
棚受け金具は「ブラケットタイプ」を使用。差し込んだ金具の上に棚板を載せて使います。このタイプの棚受けは、奥行きサイズを変えることで、棚板の奥行きも自由に変えることができるんです。追加したいときは、ホームセンターで金具と棚板を一緒に購入し、棚板はスペースに合わせてお店でカットしてもらっています。
ダボレールは奥に2カ所、右側面に2カ所取りつけているので、正面と右側面に棚を設置することができます。
可動棚の種類についてはこちらの記事も参考に:
>>>ここに何をしまう?収納するモノにあった「可動棚のカタチ」
■「動線と出し入れのしやすさ」を意識して収納場所を決める
このスペースには
・日用品のストック(ティッシュペーパー・電球・洗剤)
・防災用品(食品備蓄・カセットコンロ・ガスボンベ)
・工具・花瓶
・掃除グッズ(窓ふき・床拭き用)
・資源ごみ(古新聞や段ボール)
を収めています。
階段下の傾斜部分を有効に使うために、上部の右側に棚板を取りつけ、手前にはティッシュペーパー・キッチンペーパー・蛍光灯を。奥側には、夏のみ使用するかき氷機などを収納しています。
正面上段には、防災用品を。非常出口になる玄関に近いので、ここに収めています(備蓄は2階にも分けて収納)。
中段は、洗剤や電球のなど日用品のストック、花瓶、工具類を書類ケースやカゴを使ってカテゴリー分けしています。
下段は、手前に資源ごみ(古新聞・段ボール)・水のストック。奥は、取り出しにくい場所のため、年に数回しか使わないクーラーバック・窓ふき・床拭き用掃除セットを収めています。
■奥行きが深い収納はフル活用しようとする使いにくくなる?!
ライターで一級建築士の和田さや子さんがこちらの記事でも紹介しているとおり、奥行きが深い収納スペースをフル活用しようと思うと、逆に使いづらくなってしまうことがあります。
>>>フル活用しようとして失敗しがちな「階段下収納のカタチ」
わが家もはじめは収納量を増やすために奥行きの深い棚を設置して、前後に分けてモノを収めようかと考えました。けれども、手前のものを出さないと奥のモノが取り出せないのは、意外と面倒。詰めこみすぎたクローゼットは、モノが把握できなくなることを何度も経験済み。
収納スペースの奥行きが82cmに対して、棚板の奥行きは、30cm。手前部分はあえて空間をあけ、扉を開けると収めているものが、見渡せる状態にしています。
空間にゆとりがあることでモノの出し入れもスムーズ。両サイドの壁面は活用し、紙袋やエコバッグを吊るしています。
どうしても空間があるとモノを詰め込んでしまいたくなってしまいますが、使いづらい場所はフル活用するより、出し入れがしやすいことを優先するほうが暮らしやすさに繋がります。
奥行きがあって使いづらい収納スペースの活用事例は他にもあります:
・使いづらい奥行き81㎝の腰高収納、奥と手前に分ける技でグッと楽になる!
・奥行きがありすぎて使いにくい!! リビング収納を日常使いするためのポイントとは?
・奥行きの深い収納、何をどう入れたらいいですか?【教えて!ライフオーガナイザー第2弾(1)】
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ライフオーガナイザー 原田ひろみ
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